2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「魔法少女風味ミリンちゃんのお兄ちゃんは、絵画を愛でる」

なるほど、どうやら俺はここの社長と友達らしい。毎日コンビニで熱心に働き、家に帰ればニート気質の妹の世話をしていると、秘書代わりにメイドを侍らすような社長さんと友達になれるとは、世の中はなんとも理不尽なものだ。世の中にはそんな頭がどこか常春…

「魔法少女風味ミリンちゃんのお兄ちゃんは、メイドさんに世話される」

仰け反って倒れた俺の首に筋肉質の細い腕が絡まる。余分な脂肪を極限まで削ぎ落とし、筋が見えそうなその腕は、俺の首を力強くそして固く締め上げる。足掻くどころか、殺されると恐怖を抱く時間さえもなかった。俺の後ろに立ったそいつは実に鮮やかな手際で…

「魔法少女風味ミリンちゃんのお兄ちゃんは、殴られる」

シフト通りに仕事は終わった。俺たちの会話を盗み聞いていたのか、倉庫でカップラーメンの在庫管理をしていた店長に、お疲れさまですと声をかけると、鬼のような形相で睨まれた。いいよね、君は、女の子にモテてさ、妹さんだけじゃ飽き足らず、彼女まで、い…

申し訳ない

今週もなんか気づいたら二つ今週のお題書いてた。。。 夜中に書くもんじゃないっすね、気をつけます。。。

今週のお題 おそらくは就活

あと、卒業するための単位稼ぎとか。けっこうカツカツです、カツカツ。選択科目、全部取ってるのにね。

「醤油呑み星人の切開」

アンタも相当嫌われたものね。まぁ、私がアンタの妹だとしても、きっと嫌いになるだろうけど。そうかい、それは是非ともなんで嫌われるのか教えていただきたいね。決まっているじゃない、アンタみたいな独りよがり親切押し付け勝手に深刻お兄ちゃんなんて、…

「魔法少女風味ミリンちゃんのお兄ちゃんは、芸術に疎い」

川原の公園でベンチに座りながらサンドウィッチを食べる。朝の公園にはさっぱり人気がなく、時々ジョギング中らしき人が、土手の上を駆けていくのが目につくくらいだ。どこからやってきたのか、野良猫がいつの間にかベンチの下に潜り込んでいて、俺を見上げ…

「魔法少女風味ミリンちゃんのお兄ちゃんは、それでも心配性」

ミリンちゃんは何も答えなかった。扉からは返事は聞こえてこなかった。まさかこんな形で家を追い出されることになるとは。いや、なんとなしに、元気になったミリンちゃんが、俺を部屋から追い出しにかかることは予想していたが、こんなに早いとは思わなかっ…

「魔法少女風味ミリンちゃんは、熱が出てもお兄ちゃんが嫌い」

目覚めてすぐに股間に手を入れて状態を確認した。幸いな事に無残な事にはなっていなくて俺は溜め息をついた。どうにもここ最近、淫夢を見る回数が多くて心臓に悪い。加えてミリンちゃんが隣で寝ているのも、精神的に非常に辛かった。隣で妹が寝ているという…

「塩舐め星人は俺の夢にも現れる」

ひとしきり俺を非難すると、味噌舐め星人は頬を大きく膨らませてそっぽを向き、布団の中に潜り込んだ。ふて寝をするつもりらしい。全部食べてしまったのは悪かったが、起きてこなかったお前も悪いだろうと、冷たく突き放すと、恨めしそうなすすり泣きが聞こ…

「味噌舐め星人の無念」

お姉ちゃんさん、食べなくて良いんですかね、こんなに美味しいいちごなのに。枕に涎で地図を描きながら眠る味噌舐め星人。小さな寝息を気持ちよさそうに立てて眠る彼女は、相変わらず起きてくる気配はない。放っておいたらどうだろうか、どうせ味噌を塗って…

今週のお題 父の日 公務員試験で名古屋行くついでに何か買って来ようかと思ったら。

見事に忘れてて親父に会わす顔が無い件について。 きっと、弟がなにか買ってきてくれるはずだ、出来のいい弟が……。 つっても、何も送らんのは流石に悪いので、明日にでも酒屋でも寄って安酒買ってきてやろう。

「店長の父、軽トラに乗って颯爽とあらわれる」

仕事を終える一時間前に、店長の父親が店に来店した。手には真っ赤に熟れたいちごが詰まった透明なパックが二つ。とても売り物にならない様には思えず、良いんですかと思わず尋ねると、店長の父は豪快に笑った。まぁ、素人目には分からんだろうがな、こいつ…

「魔法少女風味ミリンちゃんのお兄ちゃんはカルシウムが足りない」

倉庫の奥に設置された簡素な事務室から店長は自宅へと電話をかけた。一目に固そうだと触り心地が想像できる事務机を前に、受話器を耳に押し当てながら店長は二・三度頷いた。形が崩れたのであれば、売り物にもならないしタダで良いってさ。どれくらい欲しい…

「魔法少女風味ミリンちゃんのお兄ちゃんは心配性だ」

そんな事をしている内に刻々と出勤時間が迫ってきた。少し早いがもう行くかと、俺はミリンちゃんと味噌舐め星人に別れを告げ、服を着替え、玄関に転がっていたスニーカーを履いて外に出た。肌寒い風が吹いて慌てて部屋に戻ってジャケットを着る。そう言えば…

「魔法少女風味ミリンちゃんは、いちごをご所望だ」

それから味噌舐め星人は俺からスプーンを奪い取ると、甲斐甲斐しくミリンちゃんの口におじやを運んだ。どことなく俺が食べさせていたときよりうれしそうな顔をするミリンちゃんに、俺はなんとも言えない苛立ちを感じずにはいられなかった。そんなどうしよう…

「魔法少女風味ミリンちゃんは、お姉ちゃん娘な妹だ」

小さな鍋を取り出して、そこに炊き上がったご飯を放り込む。お湯を入れてかき混ぜて、鰹節と卵を入れておじやを作った。ミリンちゃんはあまりこういった食事は好きではないが、風邪を引いているのだ仕方ない。俺は普段俺が使っているお茶椀におじやを注ぐと…

「味噌舐め星人の妨害」

鳥達の囀る声で目を覚ます。俺は久しぶりに心地のよい目覚めという奴を味わった。やはり、旅館や他人の家では勝手が違う。自分の家で寝るのが一番落ち着くし、一番よく寝られる。快眠すぎて欠伸も出ない俺がふと横を向く。たしか昨日の夜はミリンちゃんと一…

今週のお題 肉料理が好き!!

特にホルモン系。私の地元はお肉の街なので、新鮮なのが売ってるんですよ。 まぁ最近は胃が弱ってきたのか、それともこれ以上油を摂取するとまずいのか、前ほど食べれなくなりましたが。それでも、時々無性に食べたくなります。

「魔法少女風味ミリンちゃんは、少し熱っぽい妹だ」

ミリンちゃんは眠っていた、何だか寂しそうな顔をして、ドアに背中を預けて眠っていた。ピンク色の頬は触れると熱っぽく、小さな額には皺がよっていた。もしかして、風邪をひいちゃいないだろうか。ふとそんな風に思うと心配になって、俺は彼女の頬を軽く叩…

「魔法少女風味ミリンちゃんは、ダルマのようにこけるアイドルだ」

フライパンの中の米を二つの皿に分けて盛り付ける。一方の上にはスプーンで掬った味噌を、まるでホットケーキに添えられたバターか、アイスのように添える。熱で溶けはしなかったが、見た目に少し柔らかくなったようには感じられた。そんな一風変わったチャ…

「味噌舐め星人の安眠」

絵の具を水の中に落としたように不確かな輪郭が漂うまどろみを抜けて、俺は微かに重たく感じられる瞼を上げた。噛み殺すよりも早く、欠伸が口を通り抜けて行く。今は何時だろうか。持ち上げようとした頭が、何者かに搦め捕られる。夕日も沈みきり、一切の光…

「味噌舐め星人の退屈」

ねえお兄さん、退屈です。なにか面白いことないですか、このままじゃ退屈で退屈で死んでしまいますよ、お店の中心で退屈死してしまいますよ。そうか、寂しくて死んだり退屈で死んだり、うさぎさんは大変だな。俺は味噌舐め星人の目から発せられる構って光線…

「味噌舐め星人の接客」

いらっしゃいませ、ご主人様、インスタントのお味噌汁はいかがですか。美味しいですよ、お湯を注いで三分で出来ますよ。ご主人様が食べないなら私が食べちゃいますよ。カウンターに立っていたのは、無駄に爽やかな感じの笑顔がまぶしくて鬱陶しい、味噌舐め…

「店長、父親に自分と店員を仕事場まで送らせる」

畑の横にある店長家の駐車場に行くと、店長の声に応じた店長の父が軽トラにもたれかかりながら煙草をふかしていた。薄い緑色をした作業着は土にまみれていてたいそう汚く見える。息子の呼び声に畑仕事を放り出して来てくれたのだろう、なんと優しい父親だろ…

今週のお題 気になる出来事

iPadでしょうか。やっぱりきになります、持ってたら持ってたで要らないと思うんですが。 今後、電子書籍の需要が増えるのかどうかの、試金石として。 Kindleはいつになったら日本語に対応するのか。 対応したらせっかくなので、電子書籍を出版してみたいなぁ…

「店長、父を召喚する」

濡れた体を店長の母が用意してくれたバスタオルで拭き上げて、醤油呑み星人に持ってきてもらったシャツに手を通す。三日分もあれば、まぁ、ミリンちゃんも諦めて帰ってくれるだろう。袋の中を覗き込み、詰まった着替えから、ここ数日の服のローテーションを…

「店長、部下にシャワーを浴びていくように誘う」

B太と店長と俺は揃ってリビングへと向かった。朝というには随分と日が昇っている中、俺たちは店長の母が用意してくれた朝食を食べた。相変わらず根菜類中心の綾里だったが、酒をたらふく飲んだ次の日の胃には、このくらいがちょうどいい。赤味噌の汁に浸っ…

「塩吹きババアは誘惑する」

まったく知らない人に欲情した。それを聞いたとき俺は、ふと、昨日の夜にB太が寝言で口にした、塩舐め星人さんという名前を思い出した。塩舐め星人。塩吹きババアの気配を感じた夜に聞けば、なんとも意味深な名前である。何度か俺も塩吹きババアの淫夢に悩…

「塩舐め星人の淫夢」

とりあえず、そんな状態だと落ち着かないだろう、洗面所で洗っておいでよ、代わりの下着は洗ってる内に僕がなんとか用意しておくから。頭ごなしに怒るでもなく、あからさまに呆れるでもなく、店長は気の毒そうな顔でB太に言った。て、店長と少し涙目になっ…