今週のお題「お母さん、ありがとう」


 学生時代、毎朝弁当を作ってくれてありがとう。


 電車に間に合わないから要らないと言っても、貴方は弁当を作る手を休めませんでしたね。


 電車に乗り遅れて、もう明日から弁当要らないよといっても、次の日、僕より遅く起きて弁当を作ってくれましたね。


 お願いです、おかずの量少なくしても良いから、出発時刻までには作ってくださいと言っても、貴方はぎりぎりまで弁当におかずをつめてくれましたね。


 貴方のおかげで、美味しいご飯が食べれて、僕のお昼は幸せでした。


 貴方のおかげで、寒いホームで半時間も待ちぼうけをくらい、僕の朝は地獄でした。


 そして、もう勘弁してくれ、作ってくれるなら作ってくれるで、もう少し僕の都合に合わせてくれというと。


 貴方はマジギレして、口をきいてくれませんでしたね。


 貴方と喧嘩した夜は、家に帰って来ても、まったく休まれる気がしませんでしたよ。


 勝手にしろって、それはもちろん、勝手にしたいんですけど。


 朝起きるの大変だろうから弁当要らないよって、前から言っているんですけど。


 あぁ、もう。


 どうやって貴方の機嫌を治せばいいか。


 喧嘩するたびに考える息子の気持ちを、少しは察してください。


 はいはい、そうですね、全部僕が悪いですよ。




 お母さんありがとう。


 貴方のおかげで、今日も世の中と私は闘えます。


 はいはい、そうですね、全部僕が悪いですよ。だから、機嫌、直してください、よ。