文庫サイズの同人誌っていくらくらいでできるのさ?
■同人誌の小説まとめ@Wiki
http://www4.atwiki.jp/dojin_novel/pages/24.html
■小説本向きなまとめサイト
http://printnovel.web.fc2.com/
なんでいきなりそんなことを思い至ったのか、今となってはちょっと思い出せない。たぶん、文庫本って同人で作れるのだろうかってあたりが始まりだったように思う。
で、色々探してみた結果、結構本格的なのが作れるって事が判明。本格って言うのはミステリーの本格とかそういう内容的な本格ではなくて、市販の文庫本みたいな同人誌が作れるってこと。
まぁなにが本格的かって言うとちょっとわかりにくいので、市販の文庫・新書本をまとめてみよう。ええと、市販の文庫・新書本というと、まぁ、こんな感じ?
- Class 文庫本 extends 本
- public Int size
-
- public static final int SIZE_BUNKO = 0
- public static final int SIZE_SINSYO = 1
- public class カバー
- private Image カバーイメージ
- private Image タイトルイメージ
- private Image 著者近影
- private String 著者近況
- private String あらすじ
- private Int PPT加工
- public static final int PPT_NONE = 0
- public static final int PPT_CLEAR = 1
- public static final int PPT_MAT = 2
- public Image makeカバー(int ISBN,int[] バーコード,int 定価)
- set関数
- public class 本文
- private String[] 本文
- private Image[] 挿絵
- private Int[] 挿絵ページ数
- private Image 目次
- private String 目次
- private Image 奥付
- private String 奥付
- private String 連絡先
- private Image 表紙
- private Int 表紙種類
- private Color インク
- private String フォント
- private Double 本文厚さ
- private Double 表紙厚さ
- priavte Int 遊び紙
- private Image[] makeページ()
- private Image[] void make目次()
- private Image[] void make奥付(Date 初版発行日,Date 発行日,int 版数)
- public Image[] make本文(Date 初版発行日,Date 発行日,int 版数)
- set関数
- public Image[] make文庫本()
-
え、ようわからん。まぁ、クラス作るの私は得意じゃないからなぁ。
よしそれじゃぁ市販の文庫・新書本を端的に文章で説明すると。
- カラーカバーあり、またはファウストの様な厚手カラー表紙
- 文庫サイズ(電撃文庫など)と新書サイズ(講談社NOVELSなど)
- 表紙は本文に比べやや厚め
- 要所要所に挿絵が入ってたりする
- 表面はPP加工(表面がつるぺたはにゃーんになってすべすべ水をはじく感じ)されてる
- 売り文句の書かれた帯がある
という感じ(だと思う、あくまで主観)。
標準的なA4サイズの漫画同人誌と比べると、ちょっと特殊な形式だとにわかオタな俺らは思っちゃうわけです。
しかしよくよく考えると同人って元は漫画じゃなくって、小説から起こってる訳で(中学の国語の知識から)。小説の一般的な表現形式である、文庫や新書での印刷ができないこともなく。実は結構多くの印刷所で、文庫・新書サイズの印刷を受注してます。
けどサイズだけでしょう? 結局は表紙二色刷りの学校のしおりみたいな物しか作れんのでしょう?
いやいやいやいや。ちゃんとカバーかけて、表紙厚め、挿絵を要所要所に入れた文庫・新書本(つまりラノベ)が作れるみたいです。
凄いですね、自分で電撃とか講談社NOVELSみたいな本を作れちゃうわけですから。好きなレーベルそっくりの装丁の同人誌作って自分の部屋の本棚に並べれば、ちょっとした作家気分が味わえるってわけです。うわぁ、私の作品が○○先生の本と一緒にならんでる……。うん、ピッコロ大魔王の出産シーン並みの気持ち悪さだな。うまれるー、赤ちゃんごりゅごりゅってピッコロの喉からでてくりゅー、うぶぶぶぶぶ。こんな感じでエロ萌え表現すればよかったのに、鳥山明。GT(ごめんなさい鳥山先生)。
まぁそんなことはひとまず置いといて、本題。電撃文庫や、講談社NOVELSみたいな本は一体いくらからできるのか?
小説本向きな印刷所まとめサイトの小ねたページから調べた所、どうにもここが最安の模様。
■コミックモール
http://comicmall.jp/
20部からの200ページまで(それ以上は不可? 料金表にないのでちょっと分からない)印刷が可能。カバーは一枚につき150円で印刷してくれます。オプションで表紙とカバーにPPクリア加工は5000円から、月曜日に入稿すると半額、キャンペーンで無料になる場合もあるとのこと。
とりあえず、ここで試算してみる。標準的な、カラーカバーあり、モノクロ本紙、カバーPP加工の小説を作るとすると……
部数 | ページ数 | 表紙モノクロ料金 | 表紙カラー料金 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
20 | 200 | 12,840円 | 13,840 |
カバー料金(1枚) | 枚数 | 料金 | ||
---|---|---|---|---|
150円 | 20 | 3,000円 |
PP加工(クリア) | PP加工(マット) | PP加工月曜入稿(クリア) | PP加工月曜入稿(マット) | PP加工無料キャンペーン | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5,000円 | 6,000円 | 2,500円 | 3,000円 | カバーは対象外 |
試算例 | カバー | PP(月曜・クリア) | 表紙 | 料金 | 一冊 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
こだわる | 有り | 有り | カラー | 19,340円 | 967円 | |||||
標準 | 有り | 有り | 白黒 | 18,340円 | 917円 | |||||
PP無し | 有り | 無し | 白黒 | 15,840円 | 792円 | |||||
カバー無し・表紙カラーPP | 無し | 有り | カラー | 16,340円 | 817円 | |||||
カバー無し・表紙白黒PP | 無し | 有り | 白黒 | 15,340円 | 757円 | |||||
カバー無し・表紙カラー | 無し | 無し | カラー | 13,840円 | 692円 | |||||
カバー無し・表紙白黒 | 無し | 有り | 白黒 | 12,840円 | 642円 |
料金は配送量こみでこの値段っぽい。カバーをつけなければPP無料キャンペーンが適応できるので、実質12,840円まで下げることができます。けれど、やっぱりカバーは欲しいよね、カバーがあるほうがなんかそれっぽい(ライトノベルっぽい)。
で、とりあえず標準としておいた、カバーつき、表紙白黒、PPクリアで発注すると18,340円。20部で割ると、原価一冊917円なり。通常の文庫本の約倍のお値段となっております。けれども、そのくらいの値段でできるのなら、安いかもしれないなぁ。売るのが目的なら、カバー無し・表紙カラーPPが692円と、仕上がりとコストパフォーマンス的には丁度いいくらい? クロネコメール便で送れば送料80円から(たぶんサイズ的には大丈夫)なので、送料込み1000円で売っても充分に儲けが……。ってこらこら、利に走るとろくなことがないぞ。それに価格決定の書き込み見てると、同人文芸の世界は価格設定が結構シビアっぽいし。
ちゅう感じです。まぁ、あれです、自費出版しようかなーって思ってる人は、一度この手のサービスを利用して自分で全部やってみるというのはどうでしょうか。意外と面白いかもしれません。
あぁ、俺も金に余裕があったら作りたいなぁ……。(バイトしろ、バイト