菅井君パロディ「博霊ちゃんと陰陽玉#2」

萃香「すごぉい。みすちー&虹川三姉妹が白玉楼でコンサーちょやるんら……。」

魔理沙「そんな凄い奴等なのか?」

霊夢「凄いわよ。幻想郷じゃ一・二を争うジャズグループね。
   ファーストレコードは幻想郷で二百万枚売れたそうよ。」

魔理沙「ふーん、それじゃペットのカメを食べなくっても、なんでも食べられるな。」

霊夢「……いくら貧乏でも玄爺は食べないわよ、魔理沙。失礼ねぇ。」

萃香「決めら! あらし、虹川三姉妹に入るぅ!」

霊夢「無理よ萃香。虹川三姉妹はもう三人いるし、それに全員姉妹なのよ?」

萃香「よぉーし、それら、練習らぁーっ!!」

魔理沙「まだ昼前だってのに、ありゃ相当酔ってるな。
    やれやれだぜ、いったい何時になったらまともに働くんだか。」

霊夢「あんたもでしょ、この本泥棒。」

紫「あらあら、貧乏神社の癖に烏天狗の新聞取ってるとは良いご身分ね。
  そんなお金があるんだったら、米なり味噌なり亀なり買ったほうが良いんじゃないの?」

霊夢「……だから、食べてないって言ってるじゃないのよ。」

紫「嘘をついても無駄よ霊夢。あんまり生意気な口を利くと、
  スキマでその頭のリボンと股の褌を入れ替えるわよ?」

霊夢「それ、全然意味わかんないわよ。」

魔理沙「こういうことだぜ。」

霊夢魔理沙!? その帽子の中のひらひらドロワーズだったの!?」

幽々子「どうしたのぉ、暗い顔してぇ〜。
    お通夜じゃないのよぉ、お通夜じゃぁないのよぉ。ほぉら。」

霊夢魔理沙「うわぁ、夜雀だ!!」

紫「あら、丸々太った夜雀ね珍しいわ。」

魔理沙「でかした幽々子! 今日は雀鍋だぜ!」

幽々子「屋敷の周りをふらふら飛んでたのよぉ。」

霊夢「……けどそれ、人の形してるわよ?」

紫「たまには幽々子も役に立つのね。じゃぁさっそく料理させるわね。藍、らーん!」

霊夢「私、焼き鳥がいいわ。」

魔理沙「私は照り焼きがいいかなぁ。」

霊夢「夜雀か、初めてだなぁ……。」

文「号外号外ー! 本日、白玉楼入りした幻想郷一のジャズグループ、
  みすちー&虹川三姉妹のカリスマヴォーカル、ミスティア・ローレライさんが今朝から行方不明!
  行方不明になっておりまーす! 見かけた方は、文々。新聞までご連絡くださーい!
  これが、失踪中のミスティア・ローレライさんでーす! よろしくお願いしまーす!」

霊夢魔理沙幽々子! さっきの夜雀、みすちー&虹川三姉妹のミスティアだって!」

魔理沙「な、なんだってー!(AA)」

霊夢「早く紫に止めさせないと!」

魔理沙「紫、夜雀はどうしたんだぜ!?」

紫「……なによ、五月蝿いわね。そんなすぐに出来るわけないでしょう、
  まったくもう、これだから貧乏人と食い意地張った幽霊は困るわ。」

魔理沙「そうじゃないぜ! あの夜雀、みすちー&虹川三姉妹のヴォーカル、
    ミスティア・ローレライなんだって!」

紫「なんですって!? ちょっと、なんでもっと早く言わないのよ!
  とっくに(藍が)服を剥いで鍋の中よ!?」

霊夢魔理沙幽々子「えぇっ!?」

霊夢「……どうすんのよ、ヴォーカルなしでコンサートなんてできるの?」

紫「まったく貴方達はいつもこんな調子ね……。」

魔理沙「うぅん、こいつは困ったぜ……。おっ!
    紫、剥いだ服はまだあるんだろう?」

紫「えぇ、けどいたいどうするのよ?」

魔理沙「おい、誰か萃香の奴を連れてくるんだぜ!」


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魔理沙「どうだ、虹川三姉妹には入れなくても、ミスチーの服には入れたぜ?」

霊夢「……かなり人には見せられないジョーク、というより姿ね。」

萃香魔理沙ぁ、ぶかぶかだよぉ、これぇ。」

紫「ほんと、悪知恵だけは働くのね貴方ってば。」

魔理沙「けど、今夜から白玉楼でコンサートなんだぞ?
    損害賠償されたら博霊神社に払う余裕なんてないだろ?」

一同「う、うぅん……。」


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魔理沙「なんでみんなついて来るんだよ。」

紫「貴方だとちょっとした拍子にボロが出ちゃいそうだからね。」

萃香「なんりゃか緊張するらぁ。」

幽々子「みんなぁ、妖夢には私が連れてったってことぉ、
    ちゃんと黙っといてねぇ、忘れないでねぇ?」

魔理沙「いいか萃香ミスティアになりきるんだぞ?」

妖夢「あぁっ幽々子さま。それに、紫さん、霊夢魔理沙まで!
   ミスティアさんを見つけてくれたそうで……」

魔理沙「あっ、あぁ、博霊神社の近所をうろついてる所を幽々子が。」

妖夢「そうなんですか!? 凄い、さすが幽々子さまです!
   それで早速なんですけど、ミスティアさんはどちらに……。」

魔理沙「こちらです。」

萃香「……けほぁ、うぃ〜っく。」

妖夢「えっ? う、ううん、確かにこれはミスティアさんの格好をしていますが。
   ……ちょっと待ってください、今、虹川三姉妹を呼びますので。
   ルナサさ〜ん、メルランさ〜ん、リリカさ〜ん!!」

ルナサ「ギ、ギギィ、ギィー、ギギギ、ギィー、ギィー(バイオリンの音)」

メルラン「プー、パパッ、プー、プーププー、プープパプー(トランペットの音)」

リリカ「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド、シ、ラ、ソ、ファ、ミ、レ、ド(ピアノの音)」

魔理沙「あっ、あははは、あはははははっ、よかったな見つかって!」

妖夢「(皆さんのこの反応は、本人なのかな?)
   あっ、ありがとうございました。そうだ、なんだったら皆さん、
   これから一緒にコンサートを見ていかれてはいかがですか?」

紫「あらあらどうやら上手くごまかせたみたいね。」

魔理沙「うっ、五月蝿いぞ紫、黙ってろよ! 動揺しちまうだろ!」

萃香「うぷっ! や、やばい、飲み過ぎれちょっと気持ちが悪くなってきた……。」

ルナサ「ギギィ、ギィー、ギギィー、ギ、ギィー、ギギギィ(バイオリンの音)」

メルラン「プパッ、プー、プーパ、ププー、プッパ、プープー(トランペットの音)」

リリカ「ミ、ファ、ソ、ラ、ファ、ソ、ラ、ソ、ファ、ミ、ミ、ド、ド、ド(ピアノの音)」

萃香「うっ、うっ、うっ……。もっ、もうらめ、もうらめりゃぁ!
   おっ、おぇえええ(以下不適切な表現のためお見せできません)」

一同「あっ!?」

ルナサ「ギギギギィ!? ギギィ、ギ、ギィ、ギギギィ、ギギギギギィ!?(バイオリンの音)」

メルラン「プパプ!? プッパ、プパパパ、プ、プパパ、プッパッパ!?(トランペットの音)」

リリカ「ソ、ラ、ファ、ミ、ソ、ラ、ファ、ソ、ラ、ファ、ソ、ファ、ファ、ミ!?(ピアノの音)」

紫「あらあら、萃香ったらこんなタイミングで吐いちゃうなんて。」

ルナサ「ギィ、ギ、ギィ!? ギィ、ギ、ギィ、ギギ、ギィギギィ!? ギィ?(バイオリンの音)」

メルラン「ププパ、プパパパ!? ププ、プパパ、プパプ、プパパパ、プッパパ!?(トランペットの音)」

リリカ「ド、レ、ミ、ド、レ、ミ、ファ、ファ、ファ、ファ、ミ、ソ、ラ!?(ピアノの音)」

霊夢「楽器で意思疎通されたんじゃ何を思ってるのかまったく分からないわ。」

魔理沙「うーん、これはなんだか面白いことになってきたぜ。」

ルナサ「ギギギ、ギギ、ギィ!? ギ、ギギィ、ギギ、ギギ、ギギギギ!?(バイオリンの音)」

メルラン「パ!? パッパ、ププパパ、パプパパ、プパプ!?(トランペットの音)」

リリカ「ミ、ソ、ラ、ミ、ファ、ファ、ミ、ド、ド、レ、ド!?(ピアノの音)」

霊夢「あっ、萃香が踊り始めた。」

魔理沙「音頭も取ってる、何か歌う気だぜ?」

霊夢「……これってよく聞くとバラクーダの酒飲み音頭じゃない。」

魔理沙「酒豪だけにこの歌くらいは知ってるんだな。」

霊夢「けど順番バラバラよ。」

紫「ほら、ばれないうちに帰るわよ。ほら、スキマに入って入って……。」

ルナサ「ギィ!? ギギギ、ギィ、ギ、ギギッ、ギギギ、ギギィギィ!?(バイオリンの音)」

メルラン「パッパププ!? パパ、プパ、パ! プパパパ、プパプパ!?(トランペットの音)」

リリカ「ド、ド、ド、ド、レ、レ、レ、ミ、ミ、レ、ド、ド、ド、ド!?(ピアノの音)」


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文「号外号外ー、号外だよー! 本日、行方不目に担っていた、みすちー&虹川三姉妹のヴォーカル、
  ミスティア・ローレライさんが無事保護されましたぁ! さぁ、持ってった、持ってた!」

霊夢ミスティアさんは保護された直後に嘔吐。そのまま新曲の酒飲み音頭を披露して関係者を驚かせている。
   今後は酒飲み音頭をグループのメインにして、幻想郷一のコミックバンドを目指す……。だってさ?」

魔理沙「どうやらばれてはいないようだぜ。」

霊夢「結果としては万事丸く収まったみたいね。あぁ、よかった。」

幽々子「雨降ってぇ、地固まるってやつねぇ。」

霊夢魔理沙幽々子「あっはっはっはっは、あっはっはっはっは!!」

紫「貴方達、そろそろ鳥鍋が出来るんだけれど、どうするの?」