防衛戦その5


 生放送じゃなかったのね。まぁ、どうでもいいけれど。
 顔面ぼろぼろの上ダウン取られまくってるのに勝ったんであれーとか思ったけど、口の中がぐっちゃぐちゃになってるのみたら文句つける気失せた。
 ようやった、というよりも、よくやるよ……。凄いなプロボクサー、ほんと凄い。
 あんなターミネータみたいな相手によくもまぁ持ちこたえたものさね。打っても打っても、平気な顔してんだぜ、あれでよく気持ちが折れなかったと。それでも、最後のほうには徐々に相手に効いて来たのかなーと思ってたら、試合終わってもケロッとしてるし。流石は名前が熊だけはある、こいつもスゲェ。
 そりゃこんなんに勝つには、手数とかテクニックで勝つしかないわ。瞬発力や持久力の最大値なんてのは圧倒的にあっちのが強いんだから、あぁいう逃げて避けてのボクシングになるのはしかたないのかも。加えて、いいところに当てて、それがパワー不足で効かない=無意味と判定されるんだったら、本当にやってらんない。それじゃ、ただの殴り合いじゃない。
 だからまぁ、こういう勝ち方もありなんだろうな。うん、ボクシングに関してはずぶの素人だけど、結構相手のいいところには当たってる感じだったんじゃないかなぁって。それで後半は地味に体力が削られてきてるわけだし。じゃぁまぁしゃあないんかと。
 若者やハードパンチャー(?)の特権としてKOがあるのだとしたら、判定がそういうテクニカルなボクサーに重きを置くのもしかたないんじゃない、バランス的に。いや、分からんけれど。とにかくおめっとさん内藤さん。