ほんでもって、いつ学校に戻るかについて

 今書いてる小説を終わらせたら、指導教官に頭下げに行こうとは思ってるんだが、なかなかこいつが終わってくれない。
 どこまで秋水君を含めた学校の人間が私が休学した理由について伝え聞いているかは知らないけれど、まぁ色々あって教官に酷い事言って、というより半ば休学する理由を擦り付ける形で出てきたわけですよ。
 んで、半年たってよくよく思い返してみると、私が休まなければいけなかった理由というのは、結局全部自分が悪いなという(そもそも一年間にわたり、お前は何も分かってないといわれ続けたことが過度のストレスとなり、加えて立てたスケジュールの破綻が重なった事で、逃げ出すように学校を飛び出したのだが。私が本質的に駄目な人間であることは二年に及ぶニート生活での親への重度かつ微塵も悪びれない依存と、開かれたコミュニティにおける行動などで嫌というほど思い知った、というより理解した。私は、本当に駄目人間だったのだ)結論に落ち着いたわけで。もはや毛頭も教官に対してのうらみつらみは無く、逆に私の勝手で教官には多大な迷惑をかけてしまったなぁと言う、申し訳なさしかないわけですよ。
 で、それを考えると、いまさらのこのこと出て行って、ただでさえ定員いっぱいの専攻科に、はめてくれては言えんでしょう。むしろ土下座してもこれは許してもらえんだろうと思っているわけですよ。もちろん、私は人の気持ちが分かるエスパー伊東ではないですから、土下座して教官がどんな表情をするのかは分かりませんがね。
 というわけで、戻りたいか戻りたくないかと聞かれれば、「戻りたい」んですよ。論点ずれてるぞって、言われるかもしれないけれど、戻りたいけど戻れないの、というか戻る資格が無いわけ。あと、教官に土下座するのも嫌だから。申し訳ないと思っていても、根っこのところでそれを拒否しようとしている自分が居るわけよ、くだらない男の矜持かなにか知らないけれど、あるんだと思う糞人間のくせして。もうどうしようもねえ。
 もっとも、こうしてのうのうと俺が日本で下らんことを考えているうちに、海外では何千か何万かは知らんが、貧困層の生きたくても生きられない人間が居るわけで。その人たちのことを考えると、そんなことは言ってられないとか奇麗事が言いたいわけではない。そういう人たちの上に自分達の生活が成り立っていることを理解して、嫌なことでも悪いことでも生きるためにと割り切ってやれるような人間でなければいかんのだなぁと言いたいわけだ。彼らも、生きるためにはなんだってして生きているわけだし、文化の差こそあれそこで生きることを放棄することは、人間として一番やっちゃいかんこととは言わんが、それで人間として認めてくれだなんていえるようなもんでもないっちゅうこと。
 だから土下座してでも学校に戻るのが正解なんだろうけど。はたして戻った所で、私はもうプログラマーだとかSEとして生きて生きたいと思えないわけでして。いやまぁ、一時的なもので一年もすればまたやりたいと思っているかもしれないが、今の何をやっても中途半端な成果しか残せない状況で仕事に人生を注ぐつもりにはなれない。というかそんな生き方はおそらく間違っているのだろうが、とりあえず今は小説だとかゲームだとかそういうのを作ってぬるぬると生きたい。がっつり作りたいわけでもなく、おそらくテキトーにやりたいわけだ。うはっ、ゲーム作ってる俺テラカッコヨスとか古い言葉で言うとそんな感じ。だから仕事に時間はとられたくなくて、どっかの誰かさんと同じ事を考えてるわけだ。ようはそっちで大成するためのつなぎとしてしか学校を見ていない。うん、それなら本当にニートすればいいって? あほか、年金やら奨学金やら納めなくちゃなんだろうが。たたでさえ年金を学生特例で二年止めてんだよ。おまけに来年からは保険は自分で入れって言われてるし、はいはいぬるぬる生きててすみませんねえ、腹立つだろうなこんなカスが地球の片隅で自分達と同じ空気を吸ってると思ったら、苦学生とか苦労して今まで生きてきた奴らはさぁ。
 で、学校でなんともならんだら就職するわけだが、そんなたらーんとした感情でできる仕事なんてこの世の中にあるわけ無いだろうが。年賀状出さずに友達に「今年もよろしく、そうそう奨学金返済できんとブラックリストに載りたくないからそろそろ働くYO!」メール送ったら、「馬車馬の様に働け」「ざまぁ!」ときたわけよ。世の中は私にまじめに働くことを求めているわけだ。で、俺はそういう風に働きたいとも思わないし、働けるとも思ってない。二年もプログラムは触っていないんだ、いまさらその感を取り戻そうとしたって手遅れ、って言うか手遅れだった。Eclipse導入にあほみたいに時間か勝手やがんのプギャー。
 高専での五年間で大切に育ててきた、コミュニケーションはできんけども、プログラムは人並みに組めるという、唯一の人間としての尊厳みたいなものは、ぽっきり折れちゃったというか折っちゃったのだもの。それで今から決して要領よくない頭でもう一度、小説を・絵を書くみたいにプログラムやれって言うのか? 小説も絵もまったく進歩していないってのに、それでどうしろって言うんだよ、えぇっ!?


 まぁ、それでもなんとかするしかないんですが。まだ、戻る所があるだけ幸せなんだ。それすらも投げ出したら、お前もう本当にのたれ死んでも文句は言えんぞ。もう人生に深い意味など求めず、ただがむしゃらに生きるために働けばいいじゃないか……。今からやり直してどの程度の技術者になれるのか知らんが、馬鹿にされても、足蹴にされても、それでもやるしかないんだ。そうやってしか生きられない。人を殺さなくちゃいけない状況よりまだいくらかましだろう、なぁおい。


 つうわけで、頭下げに行ってきます。土下座までは行かなくても、絶対に頭は下げてきます。最悪、分かった風な口効きやがってと顔面蹴られるかもだけれど。その上で、学校通うか仕事を斡旋してもらうか、はたまたバイトするかは考える。けどそのためには、今やってることにけじめをつけなくっちゃなぁ……。