今週の天元突破グレンラガン感想 『聞けぇ! わだつみの声ぇ!』


 先週の次回予告、「お前の遺志は受けとった」からして、既に誰か死ぬと言う感じで。
 もう残ってるの(ガンメン乗りでは)キタンしか居ないよ…… と言うわけで、消去法でキタンに死亡フラグが立ったのですが。
 以下、ネタバレ注意。


 見事に的中。野比のび太の射撃の命中率並に、フラグを立てては消えていくグレンラガンの男キャラクター。
 うーん、ここまで来ると、グレンラガンは「SFモノ」っていうより、「熱血アニメ」という形容の方があってくるかも。男の世界。まぁ、アニキとか言ってますからね。(それは違う男の世界


 前回高濃度の宇宙というか、海みたいなところに沈められた超銀河大グレン。
 デフレスパイラル(失念)だかなんだかで、螺旋力を質量に変えてどんどん密度を多くするその海の中で、シモン御一行様方、にっちもさっちも行かない状態に。
 必死に脱出しようとする物の、敵の追撃が。手酷くやられて、ガクブルってるギミーに活を入れて、追撃の掃討に向かうキタンとヨーコ。(ガンメンは電力で動く事もできる)


 あらかたカタがついたところで、敵からのメッセージ。見れば辺りにはラガンその他もろもろのガンメンの見るも無残な残骸が。
 どうやら、このデフレスパイラルにたどり着いたのはシモンたちだけではなく、他の星の螺旋族も挑み、そして破れてきたのだと言う。
 またしても突きつけられる絶望。しかし、シモンはあきらめない。


 デフレスパイラルを生成している装置を壊せば、この海から脱出できると思ったシモン達は、急遽ミサイルを緊急作成。これを、デフレスパイラルに打ち込むも、途中の高濃度のバリアーでミサイルは届かない。
 と、その時だ。一機のガンメンが、ミサイルを積んで飛び込んだ。スペースキングキタンだ。
 キタンは弾丸モードで装置に近づき、ミサイルを撃ち込もうとする。
 しかし、破損のためミサイルが発射できない。そうこうしているうちに、スペースキングキタン爆発。


 だれもが、終わったと思ったその時。小さな反応が。
 キングキタンで脱出したキタンが、グレンラガンのドリルを持って生成装置に突撃したのだ。
 キタンの手によって繰り出される、ギガドリルブレイク……


 今まで質量化されていた螺旋エネルギーが、海に満ちる。
 彼の遺志を受け取り、海の中から浮かび上がってきたのは、超銀河グレンラガンであった。


 という感じのストーリー。
 キーワードは、「カミナ」。今更ですが、ここで皆さんカミナのアニキに変身します。
 キタンも、シモンも。


 私的にはキタンの死に様はカッコよかったです。おそらく、ここしばらくのアニメ業界で最も熱い死にっぷりじゃないでしょうか。しかしまぁ、せっかくヨーコと良い感じになったのに、可哀想に……
 最後にカミナの劣化コピー、シモンの引き立て役扱いだったキタンも、カミナやシモンに追いつく事ができたのでしょう。いや、ヨーコの言葉のとおり立ち位置が違うだけで、彼もまたカミナと同じ、シモンを信じる仲間を引っ張る男だったのでしょう。


 後は、シモンのゴーグルがアニキのサングラス→星型サングラスと二段変形。
 これは、カミナの遺志を継ぎつつカミナを超えたと言う象徴でしょうか。
 なんにせよ、これで舞台は整った。
 来週は欝な展開を払拭するほどに、爽快に暴れまわってくれよ、超銀河グレンラガン


 しかしまぁ、途中ブータがグレンラガンに乗ったとき、
 「まさか、ブータに死亡フラグが!?」
 と、思ったのは内緒だ。