滋賀旅日記その2

 田村神社を後にして以降さっぱり道筋が分からなくなる。過去に通ったことのある道のはずなのだが、てんやわんや。なんとか知っている道に出ようとするも、車とぶつかりそうになったり(まぁ、これは私が無理やり横断歩道を渡ろうとしたんだけれども)歩道がなかったりでもう大変。さらに青看板が示す道先はずっと大津のターン。俺はね大津に行きたいんじゃないのよ、今回は湖東のほうをぐるりと回りたいの。湖西のほうはもう二年前にひととおり回っちゃったからね。まぁ、坂本城とか比叡山とか行けたら行こうと思ってるんだけどさ。そんなわけで、彦根あたりに出る道を探す。するとだいぶ来て国道1号と県道13号線の分かれ道に差し掛かる。ここで、県道13号が近江八幡行きと書いてあったのでこれだと思い突撃。それがどうにもまずかった。やっぱり初めての道をした調べもせずに行くもんじゃない。
 険しくはならないがどんどんと人気のなくなる道。確実に田舎道に突入しました奥さん。そりゃもういけどもいけども田んぼ田んぼ。いや、最初のうちは集団住宅とか社宅とかが立ち並ぶ団地だったんですけどね、とにかく来る方向を間違えた。すでに山越えた時点でそれなりの時間だったのであたりは真っ暗。自転車は昼間しか走らないことを想定してライトが付いていない。この旅の途中で買おうと思ったのだけれど、今となっては買えそうなところも見つからない。ひぃぃ、暗いの怖いよ、道がわからないよで、それでも青看板を目安に近江八幡をめざす。
 PM8:00ようやっと湖の外周を走る国道(たぶん)に出てほっと一息。途中でこりゃ近江八幡はあきらめて近くの東近江へ行こうかなと思ったけれども、どうやらその判断は間違いだったらしい。近江八幡に対して東近江は国道からずいぶんと東のほうにあるらしく、次の日以降の旅程に大きく影響しそうだった。とにかくそんなわけでやっと人通りがあって、視界の自由の利く道に出たところで夕食をどこか探す。レストランなんかに入るお金もないので、近くのスーパーでパック寿司、割引になったのを買うのだが、食うところがない。まぁいい、近くに琵琶湖があるんだし、その周辺になんかしらの公園でもあるだろうとこぎ始める、も、一向に湖に出る気配がない。
 おかしい、もしかして俺は湖を下のほうで渡ってしまい、西側のほうにもう来ちまってるのか。いやいや、近江八幡は東側のはず……。葛藤しているうちに近江八幡駅・大型スーパーと通り過ぎ、こりゃもう無理だとあきらめて大型スーパーに入ってパック寿司を食べた。フードコートはこういう時に便利だなと、またスーパーのほうに入って飲み物に牛乳を購入。走った後には牛乳が骨にしみる。いまだに身長をなんとか伸ばせないかと涙ぐましい努力をしている、ともとれる。当方、今年で23歳。
 腹ごしらえしたのち、パケ死ケータイで本日の宿の情報収集。どう考えてもホテルに泊まる余裕のない俺は、無難にネットカフェへと向かうことにした。その前にQikで到着報告。駅前にあるというネットカフェへと向うべく、自転車を引いて歩きつつ中継を行う。夜ということで光源が多いためか画質が最悪。これじゃいったいどこあるいているのかわからんのだろうなと思いながらもどんどん進む。進みながらしょうもないことをいう。なんというか、俺にはやっぱりしゃべりの才能みたいなものはないんだなぁと痛感。痛感するけれどもやばいこれ超楽しい。また今度ケータイがパケ死したらやってやろうとひそかに決意する。
 自転車を駅前に止めて再びネカフェ探し。どこを探してもそれらしい店は見つからない。おかしいなとSatyに入って再び調べなおすと、どうやら逆方向。そりゃ見つからんわけだと気づけば10時。深夜タイムがそろそろはじまるなぁと急ぐ。その後だいたい駅から十五分くらい歩いてネットカフェに到着。全然駅前じゃなかったぜ。まぁ、駅前とは明確に書いてないし、俺がMAP見て勝手にそう思っただけですけれど。とにかく、えらい来るのに時間かかった。これは、明日駅前まで自転車取りに行くのが一苦労だなと駐車場に入る。満車。大丈夫かこれ。
 中に入ると気さくな兄さんが対応。「すみません、今空いてますか?」「何が?」居酒屋じゃないんだから。いや、これはさすがに私の聞き方が悪かった。とりあえずネットカフェのブースが空いているか確認すると空いているということなので一安心&本日の宿泊先決定。申込用紙を書いて、身分証明書を渡して、料金明細を見て愕然、深夜6時間パック。6時間では正直寝たりないし、6時間では今から寝たとしても朝の4時に出なくちゃいけない。こりゃ、無理だなぁとあきらめて9時間12時間パックで腹をくくる。9時間2100円12時間2500円。安くあげるつもりが、結構高くつく、つっても他に行くあてもないので仕方がない。次は絶対にここには止まらんぞと思ったのだが、シャワールームがあるのでもしかしたらまた使うかもしれん。
 ブースに入ってまずはQikの録画状況を確認。結構撮れてる、音声も撮れてる、なんだ上々じゃないかと一人でほくそ笑む。せめてもうちょっと人が見てくれるとうれしいのだけれども……。まぁ、贅沢は言わない。次いでこのサイトを更新。パスワードとかはきれいに消去してくれるそうなのですが、ぶっちゃけ不安なのでこのたびが終わり次第パスワードは変えてしまおうかな、と。まぁこうして記事を書き書き適当なところで切り上げて、次に本日発売のアフタを読み始める。
 飯田依子の新作はどうなんだろ、これだけ紙面を割いてもらっているのだからそれなりに期待されてるのはわかるんだけれど、バーサスと比べると結構普通な感じの作風かなぁとも。この人の作品は人の厭らしい部分、暗部が実にすっきりと描き出されているのが売りなんだけれど、それが今後この王道的なストーリーにどうからんでいくのかは確かに見ものかなぁ。ハトよめ、まさかのまおりゅん再見!! 内田で箱モノを壊すまおりゅん、そして不意をついてのサービスカット。はぐき先生の底意地を見た。つうか、やっぱこの人普通に絵上手いよね。政治ネタは正直、過激すぎてついていけんなぁと思ったけれど。政治といえばアフタの政治漫画『轟先生』。政治とエロネタの絶妙なミックス具合、あれで完全懲悪じゃなかったら俺はもっとすっきり見れるんだけれど……。って、俺は良くても周りの人がそれじゃ受け入れないから今の路線で十分だと思う。ただ、最近ちょっと轟がいい目見すぎでげんなり。今の政治を汚いと罵るのは簡単だけれど、じゃぁあんたの思想はまっさらクリーンなものなのかって、もっと痛烈に批判してくる相手がほしい。誰かが一意に正しいのだったら、世界に轟け独裁者轟にでもしちまえばいいんだ。と、民主主義の根本はそこなんじゃないかなぁと。まぁ、それがいろいろな隠れ蓑に使われてるのが現状だとも思うけれど。あぁ、そうだった今週末選挙だよ、どうしよう帰れるのかなぁ……。
 なんてことやってたらもう二時半なのでぐったりと眠る。起きたら五時半。それから寝れないのでDMM見たり、スープ飲んだり。どうにも食う量が少なすぎたのか、それとも無料のソフトクリームを寝る前に食いすぎたのか、お腹が大波小波状態でやばい。とりあえずこれ書いてる途中も二・三回トイレに。寝不足も相まって、大丈夫なのだろうか私……。よし、今日はホテルに泊まろうと決意するも、いいホテル(安いホテル)が見当たらない。だいたい一泊五千円台。ホテルってのはだいたいツインとかで泊まると安くなるので、やっぱり旅の道連れが欲しいなぁと思うわけです。誰か今から一緒に琵琶湖周辺旅しようって方いませんか。いましたら連絡ください。あっ、できれば女の方がいいです、ぐへへへへ。いや、そんな見ず知らずの旅するほど私は旅慣れちゃいませんけど。あぁ、体が痛い痛い。というわけで、現在こんな感じです。
 この後中継しつつ駅前に戻ってそこからバスにでも乗って近江八幡観光に行こうかなと思っております。朝食は、たぶんすきやかなぁ……。