化け狐とかぐや姫 「コタツの欲しい季節になってまいりました」

カグやん「いやー、ちょっと早いかもだったけどコタツ出してよかったね」
カグやん「雨降って、日光当たらないから、寒い寒い。うー生き返る」
玉にゃん「家はストーブ買う金もエアコンつける金も無いからね」
玉にゃん「これだけが、我が家の冬の生命線だよー」
カグやん「むー、ハロゲンヒーターくらいあってもいいのに。まったく、なんで家はこんなに貧乏なの?」
玉にゃん「おまえが働かないからだよ! いい加減、気づけ!」
カグやん「何を言う、勝つ時は勝つぞ、私は〜!」
玉にゃん「次の日には、その倍負けるくせに! 下手の横好きなんだから、いいかげんギャンブルやめろ!」


玉にゃん「それにしても、こうコタツがあるとみかんが欲しくなるわねー」
カグやん「あぁあぁ! それわかるよ〜。コタツにみかん」
玉にゃん「個人的に好きなのもあるんだけど…… やっぱり欲しいよね」
玉にゃん「オレンジ色の熟した甘いみかんを、籠に入れて真ん中に置く」
玉にゃん「これが、コタツのスタンダードな姿だよ! そうだろ、カグやん?」
カグやん「う〜ん、スタンダードに関しては、私としては異論があるな〜」
玉にゃん「なに? これ以外に、コタツのスタンダードな姿があるというの?」
カグやん「麻雀の玄人の私としてはね〜……」
玉にゃん「あぁ、麻雀か……」
カグやん「上の板を裏返すと緑の布張りで、すぐプレイ! 冬場の麻雀はコレに限ると思わない?」
玉にゃん「やったことないから分かんないよ……」
カグやん「なんだよなんだよ。夜遊びしてるくせに、こういう知識には疎いんだな、玉にゃんは」
玉にゃん「遊んでないわっ! 誤解を招くような発言をするなぁっ!」
カグやん「? じゃぁ、毎日夜遅くに出かけるのは? そういうことしてるんじゃないの?」
玉にゃん「新聞配達のアルバイトだよ! ていうか、お前にとって朝の四時は夜なのか!?」
カグやん「? 寝る時間じゃん?」
玉にゃん「この、夜型人間!」


玉にゃん「ところで、今月の家賃は?」
カグやん「えへへ〜。その麻雀でハコっちゃって、なくなりました〜」
玉にゃん「このバカァ〜!」