化け狐とかぐや姫 「予想と希望と現実は全部食い違う」


カグやん「いや〜、今日はネットカフェ行ってたんだけどさ、おもいのほか高くついちゃった」
玉にゃん「おまえなぁ〜、部屋代も払えないのに、何そんな贅沢なとこ行ってんだよ」
カグやん「仕方ないじゃん、この部屋クーラーついてないんだから」
玉にゃん「あたりまえだろ! あたしは、まだ学生なんだぞ! 涼むんだったら、図書館とかいけよ!」
カグやん「だって、図書館寝れないじゃん!」
玉にゃん「年中寝てるかゲームしてるくせに…… それで、幾ら使ったの?」
カグやん「五千円」
玉にゃん「高いよ! 高すぎるよ、おまえ! 部屋の主が暑い中勉強してるってのに、ふざけんな!」
カグやん「いやね〜。最初はね、そんなにお金かけるつもりじゃなかったんだけどね。ちょっと、出るタイミング間違えたっていうか、勘が外れちゃって」
玉にゃん「何、寝過ごしたの? しっかりしろよな〜、まったく」
カグやん「いやぁ、面目ない〜」
玉にゃん「ところでさ、最近のネットカフェってジュースとか飲み放題なんだろ? どんなの置いてあった?」
カグやん「え、んとね〜 水と麦茶と緑茶だったかな?」
玉にゃん「少なっ! コーヒー置いてない時点で、それネットカフェって言えるの?」
カグやん「いや〜。けどね、おっきなテレビは置いてあったよ。凄い迫力だったなぁあれは」
玉にゃん「へ〜、プラズマテレビ? すると、設備は良いんだね」
カグやん「うん。かなり快適だよ。それに、何と言っても入場するだけならタダだからね」
玉にゃん「…… 入場? タダ? そんな、ネットカフェあるんだ…… それだったら、あたしも今度言って見ようかな」
カグやん「じゃぁ、その時はペンと予想を書いた紙を持ってくるようにね。現地でいちいち買ってると、高くついちゃうよ〜」
玉にゃん「ペン…… 予想…… ていうか、買うって何を?」
カグやん「これ」


つ[競馬新聞]


カグやん「軽く勝って帰るつもりだったんだけどね〜、中々予想通りには行かないもんだ。いや、高いネットカフェでした」
玉にゃん「お…… おまえなぁ!」