今週の天元突破グレンラガン感想 「定時王のアフター5」


 さて、またしても先週の予告の時点で兄貴ことカミナが情けない姿で登場していた事から、今週は何らかの方法で主人公達が惑わされて、カミナの幻を見るのでは…… なんて予想を皆さんしていらっしゃった思うのですが……
 以下ネタバレ


 はい、今回も的中。まったく、凄く分かりやすくて熱い展開のアニメです。それでいて、演出は私達の予想の遥かに上を天元突破する。見ててよかったぁ…… これは、ロボット史上に残る名作ですよ。
 いや、うん、指輪からロボットが飛び出したり、モンスターが人間に進化したりするのって、はたしてロボットアニメなのかな……

あらすじ

 注意:台詞は結構うろ覚えです。


 前回、キタンの特攻により宇宙の海から脱出した大グレン団の一同。変形完了した、超銀河グレンラガンにより、手ひどく痛めつけてくれたアンチスパイラルを、ことごとく葬り去ります。
 さて、これでニアのところにいけるぜ! というところで、アンチスパイラルの親玉っぽいやつの声が。それによると、螺旋族による進化が続けば、やがて宇宙どうしが吸収し合い、どうたらこうたらで最終的にはブラックホールを生み出して総てを飲み込む…… ようは、宇宙を破滅に導いてしまうということが伝えられる。
 螺旋の力による直感でその言葉が真実だと気づいたシモン。しかし、お義父さんロージェノムのニアが待っているという言葉に押され、それでもアンチスパイラルを倒し、ニアを助けると決意。アンチスパイラルに突撃する。
 と、その時。妙な光線が超銀河グレンラガンに向かって放たれた。


 気づくと子供に戻ったシモンは穴を掘っていた。後ろにはミーハーな服を着たカミナ。
 シモンが掘りついたのは宝石店。彼らはジーハ村から都の下の村に移り、日々このような盗みを働いて生計を立てているのだった。
 カミナは言う「お前が掘って、俺が儲ける。これからも、よろしくな」と。それに対して、何の疑問も無く頷くシモン。
 一方その頃、ヨーコもまたありえもしないこの世界に、魅入られていた。ダヤッカもギミーもダリーも……
 そう、彼らはアンチスパイラルの見せる、平行世界に魅入られてしまったのだ。もし、こうだったらという、世界の可能性、人であるが故、知性あるが故の迷いに取り込まれたのだ。
 一人それに耐えていたロージェノム。しかし、その前にアンチスパイラルが単独で現れる。何でも奇妙な螺旋力をグレンラガンの中に感じ、それを排除しに来たのだと言う。しかし、気のせいだったかと、ロージェノムに向かい攻撃を加えようとするアンチスパイラル。と、そのとき、ブータがロージェノムの前に飛び出した。アンチスパイラルの攻撃を圧倒的な螺旋力で弾き飛ばしたブータ。さらにロージェノムの螺旋力を受け取ったことで彼は人間へと進化する。奇妙な螺旋力とはブータのことだったのだ。
 しかしながら、その進化は失敗だったなと言うアンチスパイラル。そう、人型に進化したことにより、ブータもまたアンチスパイラルの罠に落ちてしまうのだった。


 さて、シモンの前では信じられない光景が広がっていた。
 ついに彼とカミナの悪事が露見し、獣人たちにより捕まってしまったのだ。カミナは、必死に獣人たちに命乞いをする。
 ふと、後ろにある棺に何かを感じたシモン。胸に手をやるも、そこには彼のドリルは無い。
 その時だった、棺の上から声がする。見上げると、そこに居たのは、マントを羽織、サングラスをかけた半裸の男。よく見れば、目の前で獣人に謝っているカミナであった。
 二人のカミナに驚くシモン。カミナは言う、「自分とそいつとどっちか選べ」「お前のドリルは天を貫くドリルだ」「俺の無茶に中身をくれたのはお前だ」と。
 もう一人のカミナに首根っこをつかまれ、土下座をさせられそうになるシモン。先ほどの言葉が、彼の胸の中にこだまする。


 「俺のドリルは天を貫くドリルだ!!」


 情けないカミナをひっぱたき、マントのカミナへと振り返るシモン。その手には、コアドリルが握られていた。
 曇った世界に光がさす、いつの間にか、シモンは本来の自分を取り戻していた。昇る太陽を背に、カミナと対面するシモン。
 いつの間にか、俺より背が大きくなりやがったと言うカミナ。本当だと、少し照れるシモン。
 カミナは言う、「もしだとかたればとかそういうことを考えるな、お前の信じた道を突き進め」と、「それが、俺や俺達が信じた道なんだから」と。
 カミナの後ろには、アンチスパイラルの攻撃に散っていった仲間達の姿が。そして、シモンは決意する。総てを振り切り、自分の信じた道を突き進む事を。
 「今度こそ、本当にあばよダチ公だ」
 「違うだろう、皆はここに居る」
 そう言ってシモンは己の胸を指す。微笑むカミナに背を向けて、シモンはグレンラガンとなり、平行世界の空へと飛び立っていった。
 同じように、幻惑されるヨーコもまた、カミナの手により救われる。カミナに別れを告げ飛び立つヨーコ。目指すはシモンのグレンラガン。他の仲間もまた、シモンのグレンラガンを目にして、皆、迷いを捨てシモンについていく事を決断する。今、彼らの心は一つになり、そしてその未来も一つの方向へと定まったのだ。


 アンチスパイラルの本拠地。
 まだシモンが来る事を信じるニアに、アンチスパイラルは止めを刺そうとする。
 その時だ、ニアの指輪が輝きを放った。それは、かつて見た螺旋の光。
 ためらい無く前に突き出した指輪から現れたのは、グレンラガンに載ったシモンであった。


 「ニア、助けに来たぞ!!」

感想


 あ、あにきぃぃぃいいいいい!! こんなところで、また会えるなんて! しかも、こんな役回りで!!
 と、柄にも無く泣いてしまいそうな展開でしたよ今週は。
 副官の正体も、どうやらブータで決定したようですし、色々と急展開でしたね今回は。わたしは、あの冒頭は過去のロージェノムとそのアニキの話だと思ってたんですが…… どうやらこの件が終わった後でも、またひと悶着あるみたいですね、あの世界では。


 それにしても、アニキ、かっこいいよう、泣かせるよう。
 やっぱり、どんな時でもアニキはシモンを殴って目を覚まさせてくれるんだなぁって。平行世界を垣間見たからこそ、アニキ達に会うことができたんだから、アンチスパイラルに感謝だね。(マテ
 何でかしら無いけど一番うるっと来たのが、身長に関する時の話。あのやり取りは、今まで会いたくても会えなかった人に何はなしていいかわかんなかったのが、一瞬にして氷解する感じで好きです。もう、たまらん。次点は「俺の無茶に中身をくれたのはお前なんだ」。これこそアニキですよ。ただの人間にはいえない、男の器の広さを表してますよ。
 ちくしょう、カッコよすぎて、アニキの顔がよく見えないぜ。展開が熱いせいか、目から汗がとまらねえし。
 そりゃ、思わずあらすじにも力入るってもんですよ。


 でもまぁ、笑いどころはちゃんとあるわけで。
 キタンの「似合うじゃねえか」とか。(笑いどころ違う
 ロージェノムの「ニアが待っている」とか。(笑いどころ違う
 3年B組 ロージェノム先生とか。(笑いどころ違う?
 定時王の嫁と娘とか。(笑いどころ


 というかあんた、そういう趣味してたのか定時王。
 いっつも、定刻になると帰るのは、子供と遊ぶ時間が(ry
 もしくは嫁と乳繰り合っ(ry とか、いらない妄想が働いてしまうじゃないか。
 やってくれるのう、ガイナックス…… 謀ってくれたのう……


 次回の最終回に向けて凄い勢いでヒートアップしたグレンラガン
 さぁ、このまま色々と突き進んでくれよ、シモン!!