最後


 私はそんな強い人間ではないです。こんな狂った文章を書いて、恥ずかしくて気が狂いそうなのです。
 そして、ワタナベくんのように人に理解されないことに分別をつけることはできないのです。きっと。
 間違っているなら間違っているといってくれ。間違っているといわれることにはもう散々に慣れているんだ。いまさらひとつふたつ間違った所で、そんなこと私にとってなんとでもあるけれど、なんとでもないのだ。ただ深く傷ついて、それでも這い上がってまた叫ぶだけなんだ。それの繰り返しなんだ。あぁもう、死にたい。常に人間として正しくあるだなんて、そんなの無理なんだよ。みんな正しくないのを知られたくなくて、それで黙ってるんだ。きっとそうなんだ。
 そしてそれは俺なんだよ。きっと、間違ってるのが怖いだけなんだよ。もう何も言わないでくれ頼むから。

 うん、遺書とかそういうんじゃないんだ。なんか自動筆記してたら酷いことになっただけなんだ、すまない。