安永航一郎の漫画を読む(県立地球防衛軍・陸軍中野予備校)


 そもそもはじめになにを調べていたのかは忘れたのだけれど、先日ふとしたことから「巨乳ハンター」を検索し、それから芋づる式に安永航一郎先生の作品についてを天下のWikipediaで調べる事となった。
 安永先生については吼えろペンの流れ星超一郎や、田丸先生の後書きなんかで幾度か触れられていて、その存在自体は知っていたのだが。巨乳だとかA.N.A.L.だとか、そういうオゲレツギャグをやる先生という認識どまりで、特にこれといって読もうという気にはならなかった。
 でまぁ、何で読む気になったのかというと、上記の「巨乳ハンター」が原因。
 なんでも、主人公の女の子がドドドドドドドドドドド貧乳(ジョジョ風)なんですと。で、その貧乳が原因で意中の男に振らてしまい、世の巨乳を逆恨み。貧相な胸に肉饅頭を詰め込み変装し、学園内の巨乳生徒のパイ拓をとる巨乳ハンターになるという、とんでもない話なんだそうな。
 えぇ、ずいぶん前から言っている気もしますが、大の貧乳好き、いや

小な貧乳好き(犯罪くさい)

な私としては、これは放っておけんかなぁと。つうかぶっちゃけたところ、巨乳のハンターの話だと思ってましたから。貧乳なんてお呼びでないのかと思ってたんですよ、Wiki見るまで。どうでもいいですか、そうですね。
 で、早速昨日、近場の古本屋に置いてないもんかと探しに行って来た次第なわけなんですが。マニアックな作品ぽいですからね、案の定どこにも置いてらっしゃいませんでした。で、代わりに県立地球防衛軍と陸軍中野予備校が置いてあるのを発見。そういや田丸先生がレイモンドで、こんなキャラ描いてたなぁと思い出し、値段もお手ごろ(=100円)だったので購入することになったと。
 以上、長ったらしい前置き終わり。


 で、感想なんですが。いやー、実に面白かったです。久しぶりに腹のそこから声出して笑いましたよ。
 特に面白かった回は、県立では「PONSU」「PONSER」「PONSEST」の三段活用のLESSONの回。外人たちがまた、なぜか殴るときに中学生レベルの単語を発するわけですよ、それがもう意味が分からんのなんのって。その回以外は、なんだかギャグの質にジェネレーションギャップみたいな物(それでももちろん文句なしに面白いのだけれど。なんというか、オンエアバトル見ようとして、大喜利を見ているような、そんな感覚)を感じていたのですが、これは素直に入ってきました。
 中野予備校の方は、県立と違いギャグが全部すんなりと入ってきて笑えました。こっちは、体育教師の尾崎先生が出てくる回がグッときましたね。尾崎先生の「これなら…勝てるっ!!」は、ギャグ漫画史に残る名言ですよ名言。あとはそう、有川先輩が潜入のために変装する回とかもいいですね。
 私、あれでナニを勃たたせる自信があるですよ、マジでマジで。(ぇ
 いや、実際古い漫画ですけれど、有川先輩はかなり可愛いキャラでして。
 主人公の予備校での先輩で、作中で通うことになる高校では生徒会の副会長をやっている才女なのですが、この手のギャグのお決まりで周りに振り回されぱなしという、かわいそうなキャラ。もっとも、ほかにはこれといって萌え属性なんか無いんですけれど、すごくいいんですよね。なんか久しぶりに、ドツボにはまったキャラでした。

 とりあえず、三巻までしかその古本屋には置いてなかったので、違う本屋でそれ以降も探してきます。いやー、やっぱりギャグ漫画はいいですね。