2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「醤油呑み星人の約束」

醤油呑み星人は少し声のトーンを落として、実はねと前置きして、なんでもないように店長について語りだした。元気だとは言ったけれども、後遺症がないわけではなかったのだと。刺し傷は体の筋肉の筋を相当痛めつけていたらしく、内臓も機能しない程に傷つい…

「醤油呑み星人の勧誘」

「もしもし、ちょっと、何ですぐに出てくれないのよ。間違ったアドレスにかけてるんじゃないかって不安になったじゃないの。電話が鳴ったら3コール以内に取なさいよね。社会人のマナーとしてそんなのは常識よ」 「五月蠅えよ。お前、社会人だったことが一度…

まぁ

日曜日は極力書かない日にしようって決めてるんですけどね。 毎日書いてても頭痛くなるだけなので、適度に休むのは大切です。

小説日記

書けども書けども、我が小説、少しも読まれず。 じっと小説を見てみる。 そんなに面白いもんじゃあない。 けど、そこまで面白くないもんでもない。 何が足りぬのかと思えば、熱だと思う。 熱とはなんぞと考えれば、それは人気と思う。 人気とはなんぞや。 そ…

「味噌舐め星人の困惑」

「そうなのかって、なに? お前もかって、なに?」 少女は驚いた様子もなく俺に返答してきた。俺は、彼女が最初、俺に話しかけてきた時の事を思い出す。彼女は確かに俺に尋ねた、自分が何者なのか分かっているのかと。分かっていないのは俺ではなく彼女だっ…

「味噌舐め星人の紹介」

で、お前はいったい何者なんだ。食事を終えた俺は、ちゃぶ台を挟んで正面に座っている少女に向かって尋ねた。何をするでもなく、足と腕を放り出すようにして壁にもたれかかっていた少女は、俺の声に気が付いて、視線だけをゆっくりとこちらに向けた。空虚な…